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駅前第四ビルが愛した植樹

何も持たない君に、武器はもう必要ない。

職場のいじめと我慢と知らん顔と深呼吸

私は大手企業の下請けをしていましたので、担当者がハッタリめいたことを言って、私や私の会社を侮辱するような言動を耳にすることが、多々ありました。

職場のいじめと我慢と知らん顔と深呼吸

念のために言っておきますが、ほとんどの人はそんなことをしません。ただしごくまれに、交渉を有利に進めるために、パワハラまがいの発言をする人がいるのは事実です。

時代のせいもあるのでしょうか? 今ならそんなことはありませんか?

ひどいときは、私をダシにして、よその下請けとの交渉事を有利に進めようと企みます。

言いにくいことを「私が言っていた」と、嘘をつくわけです。

小学生のいじめと何ら変わりませんが、私が経験した担当者は、50過ぎで、大阪でも有数の大企業の資材課担当者です。

後であらぬところからクレームが入って、身に覚えのないことで第三者から責められたので、それが見事に発覚しました。

怒って文句を言ってくれる人は、マシなほうです。何も言ってこなければ、弁解のしようもありません。

シコリはずっと残るでしょうし、私の評判は、私の知らないところで、地に堕ちるのは目に見えています。

評判なんてどうで良いと、今なら思えます。我慢して、知らん顔して、深呼吸してやり過ごせば、やがて事態が好転することも、この歳になればわかります。

でもあの当時の私は若かったので、知らん顔も深呼吸も忘れていました。我慢した分だけ、私の感情は怒りに変わったのです。

このあたりのいきさつは「自己嫌悪で自分が一番、嫌いだった夜」でも触れています。

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当時、私はまだ30代で、向こうが50代でした。

普段は親身になって話をしてくれる人でしたから、私には思わぬところに油断がありました。陰でそんなことを言ってるなんて、思いもよらなかったのです。

私は天然ものの大バカだったので、なんとその人に家族のことまで相談していたんですから、人が好いというのは、ハッキリ言いますが、もはや罪としか言いようがありせん。

後から腸{はらわた}が煮えくり返るほどの怒りを感じました。ですがすでにその時点で、勝負は終わっています。

それから十年くらい、思い出しては腹を立て、しばらく忘れていてはまた思い出す、の繰り返しでした。

ところが私は最近、奇妙な経験を何度もしています。

その経験のお蔭で、過去に対する怒りからようやく、私は解放されたのです。

たとえば、私は犬を飼っていましたが、爪を切ってやるのを忘れて、かなり痛い思いをさせたことがありました。

その記憶が蘇ったのは、巻き爪になって痛みを堪えているときでした。もうずっと前に亡くなった、愛犬のことを、まざまざと思い出しました。

もっとあります。

私には中学生のころに亡くなった幼馴染みがいます。彼が亡くなったころの私はまだ子供で、人の死の意味も重さも、深く知ってはいませんでした。

十代の私は毎日がそれこそ楽しくて、彼のことをすぐに記憶の片隅にしまい込んでしまったのです。

本当に、ごめんなさい。

死ぬことって、こんなに周囲の人を巻き込んで、悲しくて辛くて苦しいことなんですね。今ならわかります。

その彼の顔を、私に思い出させてくれたのは、二年ほど前に亡くなった私の長女の存在です。

長女のことはいずれ、このブログでも触れようかと思っています。ですがまだ少し辛いので、今はこのくらいにしておきます。

とにかく、気持ちが悪いくらい、過去を思い出させる出来事が次々と起こっています。

過去に起こった出来事が、未来に再現されている、私にはそんな風に思えて仕方がありません。

そして私に起こったことは、おそらく誰もが経験しているに違いないと確信しています。だからきっと私が腹を立てている担当者にも、過去を思い出させる出来事が次々と、再生され続けているのではないかと思うのです。

私の名前でも呼びながら、悪かったと一言でも謝ってくれていたら、それこそ私は本望です。

因果応報という言葉があって、私は愛犬に対して申し訳ないと思っていますし、幼馴染みのことも、もっと思いやるべきだったと後悔しています。

私はその報いを、ひょっとすると今、受けているのかもしれないと感じています。

小さいころ、祖母が「人には優しくせんと、全部、自分に返ってくるで」と言ったのを、今でもよく覚えています。

祖母もまたあの当時、過去を思い出させる出来事を、次々と見せられていたのでしょうか。だからあの言葉が言えたのかもしれないと、私は勝手に想像しています。

とにかくもう、今の私は過去の誰にも腹が立たなくなりました。彼らはおそらく、見たくないものを今現在、嫌というほど見せられているに違いないからです。

あなたがもしも誰かにいじめられて、苦しい過去を背負っているのなら、もう腹を立てるのをやめませんか。

それよりもあなたはやがて、自分と向き合う日がやってくることを肝に銘じておくことです。

誰からも傷つけられない日々があなたにも、きっとやってきます。その代わり、あなたも決して誰も傷つけないと心に誓ってください。

おそらくそれが、過去を清算する一番の近道です。

最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます。

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などがあります。時間があれば、ぜひ読んでください。よろしくお願いします。