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何も持たない君に、武器はもう必要ない。

鼻毛、陰毛疑惑についての一考察

鼻毛は現在、恥じてしかるべき冠をいただいております。

鼻毛、陰毛疑惑についての一考察

まさしく下衆な陰毛扱いです。

このような恥辱は鼻毛にとっても心外きわまりないに違いなく、このままの勢いで公然と陰毛などと言われた日には、誰だって次に鼻がなんと呼ばれるのか、考えただけでも身の縮む思いがします。

しかし鼻毛には鼻毛なりの事情が、歴然と存在します。かなり重要な働きを担っているにもかかわらず、誰もがそれに対して興味を示してくれません。眉毛やまつ毛、せめてモミアゲと同等かそれ以上の扱いを受けてしかるべきです。

なにゆえに同じ毛であるにもかかわらず、鼻から大きくはみ出た口髭のたぐいはもてはやされて、ひっそりと慎ましく生え続ける鼻毛が、ここまでの恥辱を受けるのか。涙なくしては語れません。

絶世の美女の鼻の穴から、一本の鼻毛がしゃしゃり出ている、そんな光景を見た人は、鼻毛を金輪際、嫌悪します。悪夢です。トラウマです。

それでも鼻毛には鼻毛だけが持つ、意義と存在価値が確かにあるのです。

正当な評価を得られない不幸な者たちは、人間社会にもたくさんいます。

しかし彼らには彼らだけの問題があるかもしれません。

上司に口答えをする、同僚とうまく付き合えない、挨拶ができない、残っているのに、ごちそうさまをついつい言ってしまう、数限りない理不尽な事柄をトッピングしながらも、気のいい奴らは日々をことごとく耐え忍んで生きています。

何もせずに何の称賛ももらえないのなら、それはそれで自業自得と言ってよく、どこまでいっても釈迦に説法だと言えますが、しかし世間には、他人(ひと)からは見えない、決して見ようとしない成果のために、身を粉にしてく働く者たちがやはりいます。

鼻毛は彼らにとっての最後の希望です。

だからこそ、私は誠意をもって、鼻毛を心から弁護したいと考えております。

ここで私は大声で叫びます。鼻毛は断じて、陰毛ではありません。

アランドロン

毛であるがゆえに、毛嫌いの的にされるのは、あまりにも不本意です。思わず私は鼻毛に感情移入してしまい「太陽がいっぱいだ」などと呟きました。

まさしく鼻毛は貧しく孤独な青年トム・リプリーと同じです。

そもそも「毛」の前に「陰」などとつけたのは、いったいどこの誰でしょうか。

先祖の偉い人は、ここまで鼻毛が疎外感を受けるとは思ってもいなかったのかもしれません。

だけど知らなかったでは、すみません。誰かが責任を取るべきです。

陰毛はもはや差別用語です。髪の毛やヒゲ、胸毛などといったいどこがどう違うのか。

しかし鼻毛は一般的に陰毛とは呼ばれていません。確かにそうです。ですがそこには、隠された陰謀が存在します。

顔の一部に陰毛を配置するのがどうしても許せない、そんな一部のスタイリッシュな者たちの身勝手な思惑があるのです。

彼らにとっては、内面的な分類ではもはや鼻毛は陰毛に半分、取り込まれています。棺桶に片足を突っ込んだのと、何らかわりはないのです

しかし普通に体毛と呼ばれている、髪の毛やヒゲ、胸毛などは今やほとんど飾りものにしか過ぎません。ファッションの一部と言っても差し支えありません。隅から隅まで剃り込んだとしても、体に支障は一向に出てこないはずです。

ところが鼻毛は違います。

鼻毛は臓器に匹敵します。

毛根を所持した内臓と言い換えても構いません。

考えたくはないのですが、もしも鼻毛がなくなったとしたら、人間はふつうの生活ですら放棄する必要に迫られます。

鼻毛は路傍の草ではありません。戦う葦です。外敵から体の内部を守っているのです。我々は家の玄関に戸を配します。鍵も掛けます。

ところが人間の体の玄関とも言うべき鼻の穴には、戸も鍵もありません。

しかし心配はいりません。我々には鼻毛があるからです。

鼻毛は何もせずに、ただじっとそこにいるわけではありません。鼻孔の奥に生えている鼻毛は、1分間に約250回の猛スピードで、振動を繰り返しています。

侵入してくる細菌やチリをすかさず捕まえて、めいっぱい振動することで、細菌やチリを鼻孔の先まで押し戻しているのです。

もしも鼻毛が今の待遇に不満を訴えて、リプリーの如く反乱し、これらの活動をやめてしまったら、私たちの肺は完全に掃除機のゴミ袋状態になってしまうでしょう。

これだけでも大変です。考えただけでも咳がでます。

しかしまだ先があります。鼻毛が担っている役割は他にもあるのです。

鼻毛がないと嗅覚に支障がでます。我々が本能で行っている匂うという行いは、鼻毛なくしては不可能な行為だったんです。

鼻孔の奥の天井を覆う粘膜の中に、匂いを感じ取る嗅細胞があります。そこにはびっしりと鼻毛が生えています。しかも鼻毛は、嗅細胞から分泌される脂肪質の層で覆われています。

匂いのもとである物質はまず、脂肪質の層に溶け込みます。次に鼻毛の内部にしみ込み、そこを通じて嗅細胞まで伝わるのです。

それでようやく、私たちは匂いを感じることができます。

鼻毛がないと、嗅細胞まで匂いの物質が届くことはありません。だからこそ我々が持つ、唯一の毛根内臓、鼻毛はだてに人間の体の一部ではないと断言します。

ゆめゆめ陰毛などに分類しないようにしてください。

私はこの記事を、正当な評価が得られないすべての人たちのために、誠意をもって公開します。

最後まで読んでくれて、本当にありがとうございました。

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