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何も持たない君に、武器はもう必要ない。

不老不死の真実

ケンブリッジ大学のオーブリー・デ・グレイ博士は、老化は病気であり、治癒が可能であると言っています。

不老不死の真実

今から25年後、人間の寿命が1000歳以上になっている可能性があると発表したのだから、まさしく驚きです。

寿命を伸ばす研究をしている方々は世界中にはたくさんいますし、理論的には可能だと言っている人も、多いです。だからおそらく、人間の寿命に関しては、今よりもずっと長く生きられることは間違いありません。

それがもしも、900歳や1000歳まで寿命が伸びたとしたら、私たちも1世紀近くの人生を手に入れることができるのでしょうか。

答えは間違いなく、ノーです。

たとえ技術的に可能になったとしても、一般の方がそれほど長く生きられることは、絶対にありません。

今でも世界の人口が増えすぎて、食糧問題、飲料水の問題などで汲々としているのが、現実です。

この上、1000歳以上、死なない人類で地球があふれかえったら、人類存続の危機が訪れることは、火を見るよりも明らかです。

神の怒りに触れます。ウイルスにしろ、途方もない災害にしろ、幾多の試練が人類に降りかかり、やがて人類は滅亡の憂き目にあうでしょう。自然のバランスを狂わせたら、それなりの報いを受けると考えたほうが無難です。

まさしく寿命を究極まで伸ばす行為は、人類にとってパンドラの箱だと言い切っても差し支えありません。

では究極の医療技術は、人類の平和を守るために、永遠に封印されてしまうのでしょうか。

それもまた、答えはノーです。

ようやく宇宙への足掛かりが、確かなものになり、人工衛星などもこれからたくさん建設されていきます。次は月の開発が待っています。それが終われば、火星がターゲットになるでしょう。

まだまだ先の話だと笑うかもしれません。

でも50年ほど前の若者たちにとっては、今誰もが普通に所持しているスマホなんて、途方もない夢物語だったのだから、数百年単位であれば、当然、宇宙進出はかなりの規模で進められているはずです。

ところがよくよく考えてみると、たくさんできる人工衛星にしても、人類すべての人のために、それぞれ宇宙空間を用意できるわけではありません。

月の施設にしても、同じです。

旅行者として、人工衛星や月を訪れることは何がしかのお金を用意すれば、行けるようになるでしょう。ところがそこを、自分だけのモノにすることは、よほどのことがない限りできないだろうというのは、簡単に予想がつきます。

これは何も宇宙空間だけでなく、寿命にしても同じです。

パンドラの箱は封印されることなく、開け放たれますが、一般の人には目の届かないところでしか、それを享受することはできません。

つまり特定の人間だけが、1000歳以上の寿命を手に入れる可能性が高いのです。

これは民主主義の崩壊を意味しています。

特定の個人が自分の財産を1000年以上、維持できるようになってしまうのです。当然、その特定の人たちが1000年以上、入れ替わることはなく、限られた個人が世界を牛耳ることになります。

そうなれば、特定の個人に有利なように、特定の個人によって、一般人がまったく知らないところで、世界を作り変えられてしまう可能性も否めません。

今でも大して変わらないと、ひねたことを言う人もいるかも知れません。

ところが寿命が十倍以上伸びた特定の個人の権力たるや、想像もできないほど強大化することは目に見えています。

1年後、人類は存在していますか。100年後はどうでしょうか。では1万年後、本当に人類は存続していると、確信をもって言えますか。

1年後ならば、人類が急に滅亡している可能性は低いです。

100年後にしても、かなり高い確率で、人類は地球を支配しているに違いありません。

でも1万年後だと、話はがらりと変わってしまいます。人類の拠点が地球だけならば、1万年後に人類が存続している可能性は極めて低いでしょう。歴史がそれを物語っています。

だからこそ、人類は宇宙を目指しているのです。

たとえ地球の人類が滅亡しても、宇宙ステーションには人間がいる。月にも火星にも、人類が根を下ろし始めている。そう考えれば、人類が生存する確率は、飛躍的に高まります。

しかし先ほども言ったように、宇宙ステーションや月、火星に至るまで、空間を保証されるのは、一般の人ではなくて、限られた個人のみです。

寿命を極限まで伸ばすことに成功した限られた個人は、宇宙へ出て、これからも滅亡することなく、繁栄する可能性は高いです。

ところがそういう、限られた個人は、たった80年くらいしか生きられない一般の人たちを、同じ種だといつまでも考えてくれるでしょうか。

かたや1000年以上も生きることができて、宇宙にも個人の空間を所持する新しい人類と、たった80年の生涯しか持たず、宇宙にも出ていけない古い人間たち。

やがてそれは差別になり、それから後に区別へと変化するかもしれません。

人間は今や自然での進化を待たずに、自分たちの手で自分たちを進化させようとしています。

それに乗っかる人と、ふるいにかけられる人がいるのは、ビジネスの世界とよく似ています。やがてくる種の淘汰のあとには、いったい何が残るのでしょうか。

ノアの方舟に乗るのは、1000年以上も寿命を持つ、限られた個人だけか。それとも、普通に80年を必死で生きる一般人も含まれるのか。

私はそれを考えると、ときおり寝苦しくなって仕方がありません。

最後まで読んでくれて、本当にありがとうございました。

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